エンジニアのための社内副業制度を解説。機会を経験に変えて成長へ

ビーピーオークリエイトでは副業を認めています。ただし、普通の副業とは少し違った特徴があります。その名も「社内副業制度」。文字通り社内案件を副業として請け負える制度です。外注してしまうという手もあるなか、当社が同制度を採用した目的は? さあ解説していきましょう。

目 次

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    社内メンバーへ開発を委託する制度の現運用について

    社内副業制度とは、プールしてあるシステム開発の案件を、自社エンジニアに依頼する制度です。報酬は、手当やインセンティブとは異なり、開発報酬として別途支給します。もちろん内容に応じて報酬額は変わりますし、どの案件を選ぶかも自由です。

     

    お渡しした案件に対しては、会社は一切タッチしません。基本的にはクライアントとの打ち合わせから、テスト、実装まで当人で行ってもらいます。ちなみに1人ではまだ不安という方は、ほかのエンジニアを誘って複数人で取り組んでもらっても構いません。

     

    作業は終業してから当社のオフィスを使って仕事するのも、自宅で進めるのも自由です。

     

    ただ現時点では上記で説明したような運用はできていません。当社のエンジニアには若手が多く、新しい情報や技術をキャッチアップして学ぶといった段階のため、時間的にも余裕がないといった理由があります。そのため、いまはエンジニアのスキルや時間的な余裕を鑑みて、一般業務として成長や経験を積みたいメンバーに依頼するなどの運用をしています。

    社内副業制度の目的や会社としての思いについて

    本来であれば、ミドルクラス以上のエンジニアがワンストップで完結させ、その対価を受け取るという制度なので、自身の参画しているプロジェクトに折り合いを付けつつ行なってもらうものですが、前述のとおり現状ではまだこの運用確立ができていないです。

     

    ですが、若手メンバーにとってはこの制度を「スキル向上や成長に役立てもらいたい」という想いがあります。この場合には委託による報酬ではなく、通常通りの時間外手当として支給する形になりますが、時には上司から教えてもらったりサポートしてもらいながら、学びつつ経験を積むことができるからです。

     

    もちろんエンジニアのスキル向上が会社の財産となる、といった会社側としての考えもあります。一義的に目的を説明するのは難しいですが、エンジニアには常にチャンスを提供できるようにしたいと思っています。

    ・経験値を積みたい
    ・スキルを高めたい
    ・キャリアにつなげたい
    ・もっと稼ぎたい など

    理由はそれぞれで構いません。しかし、「意欲はあるのにチャンスがない」といったようなことは避けたいので、メンバーの成長意欲や向上心を埋もれさせないために、会社として用意しているということです。

    「仕事がより自由になる」社内副業制度の魅力について

    ITは日進月歩ですので、そこに携わるエンジニアは常に新しい技術にアンテナを張り、日々自分をアップデートしていかなければなりません。そのためインプットはとても大事です。

     

    しかし、その知識が実務に活かせるかというと必ずしもそうではありません。やはり、エンジニアとしてスキルを高めるためには、実際に手を動かし技術に触れる、経験をしていくことが重要です。手を動かした分様々なことに揉まれ、その分だけ知見も増えていくということですね。

     

    またエンジニアとしてレベルアップすると発言権が高まります。これはプロジェクトにおいて、自分の意見が通りやすくなるということです。「こうしたほうがいいのに」と思っても、やはり経験が浅くてスキルが十分でないエンジニアの意見は通りにくい傾向があります。

     

    一方で、経験を積んで高いスキルのあるエンジニアの意見は賛同を得やすいのです。また困難にぶつかっても、経験に裏付けされた自信により余裕を持って対応できます。そういったことから開放的な仕事環境を自ら生み出すことができます。

     

    魅力はそれだけではありません。この制度を利用することは、結果的に評価面で優位になります。評価をする上司は、いわゆる「頑張り」の部分も見ています。個人で受ける仕事なので定量評価はしませんが、努力する人はやはり評価したくなるでしょう。

    まとめ

    社内副業制度は、やるもやらないも本人が決められます。

    「いまはまだ時間的に余裕がないけど、もう少し業務に慣れてきたら取り組んでみたい」
    「入社後のスタートダッシュを決めるためにもすぐにでも活用したい」
    「プライベートも大切にしたいけど、いまは結構時間があるからやってみたい」など、

    それぞれの考えやタイミングで始められます。自分で選択できるというのは、働き方の多様性が広がっている現代社会にぴったりな制度ではでしょうか。