社員参加型の意思決定会議で会社をよくするための労使間議論を実施

今回のテーマは、関心が高まり続けている労働者の権利について。少し社会問題のように取り上げてみましたが、平たく言えば「働き方改革」のことです。

 

当社では通常3ヶ月に一度程度の頻度で、多ければ月イチで「労働時間等設定委員会」という社員の労働時間をはじめ、働き方の改善や福利厚生などについて話し合う場を設けています。本記事では、当委員会発足のきっかけや役割に加え、実施内容例としてレポートも紹介していきます。ビーピーオークリエイトがどのような会社か知るうえでも役に立つ情報ですので、ぜひご一読ください。

目 次

Table Of Contents

    委員会のはじまりについて

    国の制度が働き方改革を後押し

     

    エンジニアの仕事は、絶対的なゴールがないため際限なく時間を掛けられます。さらに仕事内容も多岐にわたるのに加え、技術においても頻繁に更新されます。

     

    ですから、当社としては常日頃から社員の働き方には関心を持っていました。そのようなタイミングで、労働時間等の設定の改善に取り組む会社を対象に助成金を支給する「労働時間等設定改善推進助成金制度」という国策があることを知りました。

     

    支給対象になるためにはガイドラインに沿った取り組みをクリアすることが条件なのですが、会社としてはこれを機により一層働き方の見直しに注力していこうと、「労働時間等設定委員会」を発足することに決めたわけです。

    委員会の役割について

    働き方全般の見直しと使える福利厚生の充実

    役割は委員会名に冠してある通り、労働時間の適正化等を軸としていますが、働き方全般について話し合いをします。また、福利厚生などの待遇面についてもここで決めることが多いです。

     

    メンバー構成は、役員と社員がそれぞれ数名で、議事録係を含め計7名くらいで行っています。ちなみに進行役は委員会参加者の中で順番に回しています。

     

    議題は業務や会社運営で発生した課題のほか、社員にヒアリングを行うこともありますし、委員会での話し合いから発展して出てくることもあります。

    基本はディスカッションにより合意形成を図りますが、決まらない場合は多数決を採用することもあります。

    2022年9月に実施した会のレポート

    アジェンダに沿ってディスカッションの開始

     

    2022年9月14日に行われた委員会のテーマについて一部抜粋して紹介します。議論は約2時間かけて抜け漏れや矛盾のないようしっかり煮詰めます。

     

    誕生日休暇の実施に伴い、労働者からの質問事項について検討

    ここでは、誕生日が土日祝の場合や夏季・冬季休暇に被っている場合であったり、2月29日生まれの場合はどうするのかなど誕生日休暇の運用について話し合いました。また、同制度の対象となる条件や、労務上の処理(特別休暇扱いにするかなど)についても議論を行いました。

     

    有給の時間単位取得について検討

    社員から要望の多い時間休の採用について話し合いを行いました。有給休暇は年間最低5日以上取ることが厚生労働省から義務づけられていますが、「5日分を時間休だけで取った場合も対象となるのか?」といった国の定めたルールの確認からスタート。また、半休と時間休の使い分けなどについての方針を決めました。

     

    福利厚生の追加検討

    マイマウス購入制度の導入や、マイキーボード購入制度の上限金額の引き上げについての内容確認。また、美容院のお客さんが空く時間にヘッドスパなどを受けられる福利厚生サービスについての議論や、旅行・イベントのサブスク利用の是非について議論を行いました。

    まとめ

    社員が働き方改革に関わる取り組みの意思決定に加われるということで、労働時間等設定委員会は「開かれた機関」です。

     

    また、経営陣と社員の意見交換の場としての役割もあり、ここでは役職に関係なく、闊達な議論が行われています。当社は人と人との距離が近いことがひとつの魅力ですが、それはこのような場においても変わることはありません。