【スキル学習】若手エンジニアの学習機会を創出するもくもく会
新人も先輩も刺激し合える場をつくっていきたい。
ビーピーオークリエイトは、若手の教育に熱心な会社です。
とは言っても設立当初から教育に力を注いでいたかと言えばそうではありません。
新卒社員、あるいは中途の未経験若手社員がが増えるにつれ、教育の重要性が高まってきました。その教育に対するの取り組みの一つが『もくもく会』。
もくもく会(黙々と勉強する会)はITソリューション部在籍の若手エンジニアの一人が「個々人の知識向上のために、集中して勉強ができる機会をつくり、社内の学習文化を活発にしていきたい!」と立案し、導入に至りました。
今回は『もくもく会』にスポットを当て、エンジニアの育成を主導するITソリューション部GMの大橋に、教育に関する考えを語ってもらいました。
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互いを意識し成長し合う自主的な学び場、もくもく会
もくもく会の実施を応援しようと考えた理由について教えてください。
若手メンバーは特に顕著だと思うのですが、仕事を通して上司、先輩からさまざまなスキルを学んでいきます。
しかしながら「上司や先輩が多忙なため、なかなか時間が取れず十分な説明がもらえない」「スキル差がありすぎて説明を理解できない」などの理由から、思うようにスキルアップができないことがあります。そうした人が、仕事場以外での勉強の必要性を感じつつも「一人きりの勉強は気が乗らない」「何を勉強すればよいのかわからない」という壁に直面し、勉強する機会を失う人がいます。
若手エンジニアから、集中して勉強する環境が必要だと声が上がり、会社としても応援しようということになり、もくもく会を開催することになりました。
もくもく会では
「図書館のように相互を意識して勉強できる空間」
「勉強のアドバイスをもらう時間」を提供しています。
エンジニアとしてのスキルアップをする大切な時間
黙々会に参加するうえでのルールはあるのですか?
会の参加を強制することはなく、参加者の自主性に委ねています。会社としては本人の成長意欲に対し、学びの場を提供しているのみですので堅苦しいルールはありません。途中参加、途中退出も自由です。
ルールといえば「会社、周りの社員に対して、勉強する内容を報告・共有すること」ぐらいです。「報連相」などの社会通念がまだ体に染みついていない若手メンバーの参加がメインなので、自らが学んだことを発信する練習の意味を込めて、報告してもらっています。
また、共有することにより相互の意識向上にもつながっているのではないかと思っています。開催頻度は週1回で、時間帯は18〜21時です。リモート参加もOKなので、自宅で勉強している人もいます。
ちなみに、不参加だからといって会社の評価が下がることはありません。
逆に、参加したからといって評価が上がることもありません。参加した結果、知識を仕事に活かせたことによって評価が上がることはあるかもしれませんね。
若手社員が勉強している内容はどのようなことですか?
基本情報技術者試験やデータベーススペシャリスト試験などの資格系の勉強をしている人が多いと思います。それ以外には、仕事と関わりはないけれど気になるIT技術があれば試してみたり、あるメンバーが得たIT技術を他のメンバーに共有することもしています。
もし行き詰まっていたりすればアドバイスを行いますし、何を勉強してよいのかわからない人がいれば、要望などを聞いて本人に合った勉強内容を提案したりもします。
例えば「モダンな技術を勉強してみては?」と提案したりもします。
IT業界の技術は日進月歩なので、その時々で何を提案するかはわからないですが
会社にとっても本人にとっても得をする技術を勧めたいと思っています。
もくもく会の成果はどうですか?
実はまだ導入して半年ほどなので、スキル面においては目に見えるものは少ないかもしれません。ただ、仕事や勉強に対する姿勢は、身に付いてきたのではないかと思っています。
若手の学びが社内全体へと波及する高水準な学習組織に
今後、もくもく会はどうなっていってほしいと考えていますか?
経験のある中堅クラス以上の先輩たちが、若手たちの勉強に取り組む姿勢を見て
・間違いのないことを教えるためにもう一度学び直してみよう。
・後輩も頑張っているのだから自分もさらに新たなことにチャレンジしてみよう。
・後輩に抜かれないように努力しなければ。
といったようなシナジー効果が出たりするといいなと思います。
それと、こちらはもくもく会とは直接関係ないのですが、教育する側の「教えるスキル」もレベルアップしなければならないと感じています。これは知識というよりコミュニケーションの質の話です。
・説明は専門用語を多用しない。
・専門用語を徐々に相手に浸透させる。
・専門用語が使われていない拙い質問であっても正しく思いを汲み取る。など
教育する側の独りよがりが横行すると、参加者のモチベーション低下につながり
せっかくの会も台無しになりかねなません。相手に合わせたコミュニケーションスキルは、教育の場以外でもITの知識がないお客様と会話する際にも有用なため、しっかりとレベルアップしていきたいと考えています。
最後に若手エンジニアにメッセージがあれば教えてください
若い頃はプライベートの時間を大切に自由に生きたいという人もいると思いますが、
歳を取った時に、将来の不安を感じない「心の自由」を得るためにも学びの時間を割いてみてはと思います。
どんな無茶なお客様の要望も「できます!」と答えられるだけのスキルを持っていると、安心感は半端ないですよ。
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