未経験のエンジニア独り立ちプロセスとは

入社後の新人エンジニアは独り立ちまでに何を学ぶ?成長プロセス取材

新卒入社の方はもちろん、エンジニアを目指したい中途未経験の方にとっては、独り立ちするまでに何を学び、どんなことを経験するのか全くイメージが付かないのではないでしょうか。

そこで今回は、2022卒入社の若手エンジニアに「研修〜現在にかけて何を学んだのか」聞いてみました。

入社して1年以上が経過した今、彼がどう成長したのかを聞いていきましょう。

 

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目 次

Table Of Contents

    入社後、研修を受けていた頃のこと

    入社したての頃に研修で学んだ内容(言語等)は?

    まずはじめにビジネスマナー研修を受けます。その後はプログラミングを学んでいくのですが、言語でいうとHTMLやCSS、C#などをメインに学習していきます。

     

    私の場合は、HTMLとCSSについては入社前から触れる機会があったので、そこはすんなり進めることができました。C#に関しても楽しく学ぶことができたので、「私の場合は」ですが苦手だとかしんどいということはなかったです。

     

    苦戦したことや難しいと感じたことは?

    データベースの学習には正直苦戦しました。

    データベースは参考書を一冊丸ごと使い、SQL文などについて学習していくんですね。参考書と連携したWebサイトにSQL文を入力し、間違っていないかを確認していくといった感じで進めます。でもSQLの勉強も初めてだったし、入社した当時はコロナ禍の影響もあったので、2週間ほどの間は自宅でのリモート学習でしたからより大変でした。

     

    あとはデータベースには種類があって、それぞれ使い方も違ってくるのでそこがもう全然わからなくて…(汗)

     

    克服するためにどうしていた?

    自分で調べることはもちろんですが、調べてもわからないことはとにかく先輩に質問していましたね。

    リモート中での質問はチャットで「質問してもいいですか?」と聞いたのち、先輩がお手隙の際にzoomなどで教えてくれていました。ちなみに今はリモートではないので質問もしやすいと思います。

    実務(プロジェクト)に入ってからのこと

    はじめはどんなプロジェクトに参画した?

    社内で行なっている受託案件で、先輩が担当していたIT資産管理システム(ソフトウェアやハードウェアなどのIT資産管理をウェブで行えるようにするシステム)の開発補助として付かせてもらいました。

     

    そのプロジェクトで困ったことや助けてもらったことは?

    正直わからないことしかなかったです。なんなら全てにおいて質問していた覚えがありますね(笑)

    「これがわからない」とかではなくて、もう「全部わからない」っていう感じでした。

     

    そこで、分からないなりにも「自分が任された仕事に対して必要なことは何か」を考え、自分の中で取捨選択や線引きを行なった上で、質問するところは質問すべきだし、自分で調べて解決できそうなことは調べて学ぶというようにし、理解度を深めていきましたね。

    いよいよ客先常駐がスタート

    現在はどんなプロジェクトに参画している?

    私は2022年10月末から客先常駐のデビューをしていて、現在担当しているのは機械の部品を発注するウェブのシステムの改修です。他にもいろんなことをやっているのですが、メインはそこですね。

     

    現在は何個目のプロジェクト?

    プロジェクトとしてはずっと同じところにいるのですが、同じシステムでも違う箇所の改修が入ってくるので、大きく分けて4つか5つぐらいのプロジェクトは経験しました。スパンとしては1〜2ヶ月ごとに次のプロジェクトに移っていたと思います。

     

    客先常駐へのイメージと実際のギャップは?

    やはり最初に思っていたのは、質問に気を遣ってしまうこと。「周りは知らない方たちばかりで質問しづらいなぁ」とか、「こんな初歩的なこと質問してもいいのだろうか」とか。自社にいる時は話しやすい先輩、質問しやすい環境が当たり前だったので、そことはぜんぜん違ったというギャップがありました。

     

    とはいえ、今では「あの人がこういうこと知っているかもよ」と聞いたら、話したことない方でもすぐ聞きにいったりしていますけどね(笑)

     

    やらかしエピソードなどある?

    あ、あります…(苦笑)

    システムのテストを任されたのですが、私の誤った操作でデータを消してしまいました。たまたま検証環境だったので最悪の事態にはならなかったけれど、もし本番環境だったら…大変なことになっていたと思います。

     

    その後の修正に関しては、本番環境からデータを持ってきてまたテストすればいいよっていう形だったのですが、ちゃんと前もって自分でプログラムの動き方を調べた後に、「こういう動きで合っていますか?」と上司に聞くべきだったなと。自己完結で「こういうプログラムだろう」と思い込んでいたため、問題発生に至ってしまった部分があると痛感しましたね。

     

    客先常駐は好きになった?

    そうですね、好きになりました。

    私は他の人と関わるのが好きなので自分に合っていると思います。たまに社内が恋しくなる時もありますけどね(笑)

     

    あとは、客先はプレッシャーが違うんですよね。たとえば頼まれた仕事はメリハリをつけて、責任を持ってきっちり遂行しなければならないので常に気を張っていますし、その分経験が積めるのも事実です。プロジェクトごとに言語も変わったりするので、C#だったりJavaだったり、VBだったりと学べることが多いのでとてもいい経験になっていますね。だから総合的にいえば、客先常駐は「いい意味でのギャップ」でした。

     

    エンジニアとして客先常駐はおすすめ?

    人によるかもしれないですけど、いろんな知識をつけたいだとか、技術のレパートリーを広げたいとか、経験値を積みたい方は絶対外に出た方がいいなと思いますね。

     

    実際に現場で仕事を振られた時も「これやったことないけど自分にできるのか?」と思ってしまいますが、周りの人たちも助けてくれたりするので、「調べまくる」「やってみる」「質問して疑問を解消する」「自分に落とし込む」ということをひたすら繰り返すことができるので、本当にいい経験ができると思いますよ。

    さいごに

    いかがでしたでしょうか。今回は当社のエンジニアが独り立ちまでに学ぶプロセスについてご紹介しました。今後エンジニアを目指す方にとって、一体どういう流れで何を経験していくのかを簡単にご紹介しました。必ずしもこのような流れになるわけではありませんが、一つの実例としてイメージいただけたのではないでしょうか。