20代のエンジニアの気づきや成長の場に。福利厚生「若手会」への思い
メンバー同士のつながりが大切な現代社会
ビーピーオークリエイトでは「若手会」という20代(30歳未満)の若手メンバーが交流するイベント福利厚生があります。2019年にスタート以来、定期的に開催されていましたが、新型コロナウィルス蔓延の影響で開催を中止していました。その若手会が近々再開されるとのことなので、管理部GMの浦野さんに、若手会の活動内容や目的について改めて話を聞いてみました。
目 次
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エンジニアの早期離職を抑止する取り組み
若手会をつくった理由を聞かせてください。
まずは背景から説明させていただきますね。当時は会社設立から2年目で業績も安定してきていました。それで、「多くの社員を採用して会社を大きくしていこう」という機運が高まっていたタイミングでした。
人を増やすのはいいですが、社員を育てる環境を整備しなければ結局すぐ辞めていってしまう可能性があるわけです。その当時調べたことですが、厚生労働省によると入社して3年未満で会社を去ってしまう人が最も多いと発表されていましたから。
そして、同じく厚生労働省調べによると、辞める理由の上位にあったのが、「人間関係の問題」でした。人間関係の問題と一口に言ってもいろいろな要因があると思うのですが、わたしはコミュニケーションの希薄さが原因ではないかと思ったのです。
特に当社は客先常駐で仕事をしているメンバーもいるため、社員同士のコミュニケーションに偏りが生じがちです。すると、会社への帰属意識も薄れていくため、問題が深刻化する可能性があるわけですね。
そんな中、メンバーの一人が「若手メンバー同士が交流して親睦を深めたり、情報交換できる場をつくりたい」と、若手会を提案してきたので、社内プレゼンを経て「じゃあ実現させていこうよ!」という形に至りました。
20代エンジニアの交流の活性化を図りたい
具体的にどのような活動なのですか?
若手会をざっくり説明すると、「就業後や休日に30歳未満の社員が集まってざっくばらんに話をする場」です。
年4回行い、1回につき1人あたり最大3,000円が会社から支給されます。参加は完全に自由。開催場所等は事前に会社に対して申請が必要ですが、居酒屋でもカラオケでもボーリングでも基本的にOKです。幹事(開催リーダー)は持ち回りで、メンバーと話し合って場所や日取りを決めます。
若手会開催の目的は2つあり、1つ目は普段なかなか交流機会がないメンバーといろんな話をしてどんな仕事をしているのかを知ったり、今後やりたいことを話したり、情報交換などをしてお互いを刺激し合うなどです。ちなみにこれまでに3回開催したのですが、残念ながら2年間は感染症蔓延の影響で開催出来ませんでした。でもそろそろ再開するような話もあるので期待しています。
2つ目は、会社への要望や改善してほしいところをマネージャー陣が知る場として捉えています。上司に直接意見を言うのは若手メンバーからすればとても勇気がいることですよね。
なので、そうしたプレッシャーを取り払って積極的な意見交換のできる場だからこそ、声があがるいい機会だと考えています。だから事前に幹事には「みんなから会社に対する意見があがってきたらぜひ教えてね!」と伝えています。
会社への帰属意識を高め、成長しあえる場として
やってみた感想を教えてください。
試験的に行った若手会の後にアンケートを取ったのですが、概ね好評でしたね。アンケートの質問内容と回答結果については、下記の質問に対してYES/NOで回答してもらった感じです。
▼同年代の集まりなので、気兼ねなく参加できた
▼同年代のみの集まりなので、話しやすかった
▼定期的に開催してほしい
▼離職率を下げる効果があると思う
この4つの質問に対して全項目全員がYESをつけました。開催総数が少ないので長期的に見た成果などはまだわかりませんが、若手メンバーがこうした交流の場に前向きなことはわかりましたし、運用を続けながらブラッシュアップしていけたらと思っています。
また、若手会参加メンバーの中には若手会後にLINEグループをつくり、休日に謎解きゲームに行ったり、辛い物好きのメンバーが集まって激辛チャレンジをしたりしたようです。若手会がきっかけでメンバー同士の交流が広がったり深まったりして、彼らが主体となり若手会の延長的な活動に繋がっているのを知ると嬉しくなりますね。
これからどんな若手会になることを望みますか?
若手メンバー同士がお互いの話をすることで、「いいね。わたしもやってみたいな!」や「もうそんなこと任せてもらっているのかぁ、ぼくも頑張ろう。」といったように、やりたいことや目標を見つけられる場になることで、若手の柔軟な発想により新たなアイデアが生まれて、それを実現するために取り組んでくれたら言うことなしです。でもいまはまだ過度な期待はしません。本来の目的である若手メンバー同士のつながりができ、コミュニケーションを通して社内交流の活性化が図れて、早期離職の防止施策としてしっかりと運用〜定着していければ良いと考えています。